軽井沢は濃い霧だった。そのせいで運転席は極端に見通しが悪く、結婚式場の入口を見過ごしてしまった。
霧雨はしかし却ってしっとりとした静けさを醸し出していた。
というわけで、今日は教え子の結婚式だったのでした。式から出席させてもらったんですが、ガラス張りのチャペルは雨に濡れる林を映し出してとても美しかった。

そのせいもあるのかな?何だか感動してしまった。歳のせいで涙腺がゆるくなってきたのか?神の前で誓い、みんながその証人になるという形のためか?教え子である新婦の人柄なのか?新たな人生に真摯に向き合っている二人の姿を見たためか?幸せになってほしいと思った。
披露宴では隣にやはり同じ美術部員だった教え子もいてくれて和んだ。偶然べつの教え子に20年ぶりくらいにあったり、とてもすてきな祝辞を述べた方が隣にいたりして嬉しい時間だった。
教師をやっていてよかった!と、また思えた一日でした。