三週間ぶりにY君が焼き物を作りにやってきた。このあいだに家で作ってきたものを携えて。今回は、この前に作ったものの修正だそうだ。
できあがったものは、これ。

仏像が何体かと箱ものが二つと赤ちゃんが立ち上がろうとしている姿のものと。
自分がいつも陶を作るときと明らかに姿勢が異なる。祈りや願いがそこにはある。約3時間ほど、彼は黙々と削り続けた。
作っているとき、彼の頭の中にはきっと完成した姿が見えているのだろう。
そして作り終えた今、彼の目にこの物たちはどんなふうに見えているのだろうか。
焼き物はこの後、素焼きをして施釉し本焼きをして完成となる。その間そこにもやはり祈りや願いがある。