京都での展示会の次の日、滋賀県の大学でWSをしてきました。
授業ではなくてクラブ活動の陶芸のお手伝いです。初めて土に触る人もいましたので練りの練習やろくろの実演も含めて成形も。

家のようなものが見えていますか?下が箱で屋根のような上の部分が蓋です。
じつはこれ、イタリア南部の世界遺産の村「アルベルベッロ」の建築物を単純化したものなんです。建物下部は塊で作り、屋根はたたらの積層で作りました。
学生たちはその建物を見たことがありませんから好都合。できあがりのイメージ(モデルになってしまいやすいもの)を最初に持つことができませんのでね。たくらみどおり、一人一人特徴の異なる家ができました。だいたいが美大の学生たちですから、人と同じものを作ろうという思いはさらさらないでしょうし。
そして、下部と屋根の組み方(箱と蓋の接合のしかた)は課題にしました。出来上がりを見ていないのでどんなふうな接合を考えたのかわかりませんが、きっと一人一人違うのではないかと期待しちゃってます。
作っている最中に、「みんなで村を作ったら!」とかアイデアも出ました。こういうアイデアが僕は大好きです!この学生の多くは環境デザイン科だそうですから、そんなこともこの発想のベースになってるのかもしれませんね。
みんな楽しそうでよかった。土に興味を持ってくれたみたいでよかった。クラブに入ってくれる人もいてよかった!僕も楽しかった!!
とにかく若い!自分の学生時代を想うと、「こんなだったんだなあ、、、。」とその溌剌とした様子がいとしく思えました。キャンパスも自由な雰囲気があふれていて、いくつかの制作スペースを見させてもらいましたが、作りたいものを作っている感じが伸び伸びとしていて嬉しかった。
こういう制作の姿を自分にも求めたいと、忘れかけていた造形への思いに新鮮な風を送ったのでした。

部長の中川さんも写ってますね。打ち合わせなしでろくろの実演をさせたタチキさんもいますね。紅一点?の男性も、突然参加の彼女も。みんな、続けてほしいな。
そして今回のWSを計画してくれたY君、ありがとう。機会があったらまたお手伝いさせてください。