「はっさく」は「八朔」と書きますね。「朔」は”ついたち”のこと。つまり、月が太陽と同じ方角にあって重なる位置にあるので英語で「new moon」これを訳して「新月」の日のことですね。「望月」(英語では「full moon」これを訳して「満月」)の位置と正反対になるときです。(ちょっと、うんちくを言いたかった!)
ですので、「八朔」とは八月一日(旧暦)のことですが、それがなぜ柑橘類のフルーツの名前になったのかはわかりません。Wikipediaかなんかで調べようかな。
それにしても「はっさく」という名前だけで広がるもんですねえ。
食べ物のことをブログに載せるのはちょっと、、、と思っていたのですが、はっさくの色があまりにきれいなオレンジ色だったものですから。
はっさくと伊予柑が送られてきました。家ではこんなふうにして食べます。

伊予柑は甘みが強いのでそのまま剥いて食べますが、はっさくや夏みかんなんかは全部剥いて、中身をタッパーウェアに入れて、グラニュー糖とか三温糖とかを上からかけて、冷蔵庫に入れておきます。そうして一晩くらいすると果汁が出てきておいしく食べられるわけです。
これは家の奥さんの得意技でして、気がつくとブドウなんかも(巨峰は別ですが、デラウェアなど小粒なやつは)全部皮をむいてお皿に出してから後でまとめてスプーンで食べるのが極上の食べ方なんだそうです。確かに幸せを感じる方法かもしれませんが。手伝わされる僕の親指の爪の間はけっこうしみて痛いのです。
で、話はここで納まらなくて、、、。一昨年、奥さんのおばさんの家を訪ねた時に、このタッパーと同じ状態の夏みかんが登場したのです。これにはびっくり!つまり、この食べ方はこの家系での食べ方だということがわかったのです。
さらに、奥さんの兄の家ではこのような食べ方は存在しておらず、そこからわかったことは、「食べ方」なるものは女の人を通じて伝承されるものであるということです。
これはひとつの「文化論」ではないかと思いながら、せっせと皮をむき、画像を撮影していたわけでした。