三好達治の「大阿蘇」という詩をご存知でしょうか?
「雨の中に馬がたってゐる、、、」で始まるあの詩です。
雨が静かに降っているといつもこの詩を思い出します。雨の音さえ聞こえないような空間を感じた時です。
その中に「雨は蕭々と降ってゐる」という箇所があって、さらに「もしも百年が この一瞬の間にたったとしても 何の不思議もないだらう」というところも出てきます。 この詩が大好きです。こんな雨の時には必ず「蕭々(しょうしょう)」という言葉が浮かびます。そして阿蘇山の大きな風景を思い起こすとともに、今の空間の広がりを感じます。 今日はこんな雨の時もあり、この詩を思い出していました。
雨のせいか風のせいか、杏が落ちていました。
見たところ、けっこう色づいてきています。今年の杏仕事もそろそろですね! ですが今年の杏のなりはよくないようです。家のも数が極端に少ないです。覚悟はしていましたけれど。貴重です。