いま戸倉の坂井銘醸の昭和蔵で浦野資勞さんの展示会が開かれています。数日前の信毎でも採り上げていましたので、ご存知の方も多いかと思います。
浦野さんは高校での美術班の一年先輩であり、タマビの三年先輩でもあります。高校時代は後輩も含めて、芸大を目指して毎日石膏デッサンなどに励んだ仲間のお一人です。
学生時代の後もアトリエにお邪魔したり、僕の展示会に来てもらったりと、おつきあいがありました。ずっと絵描きとしてやってこられた方です。
以前はシュールレアリスムのマックス・エルンストが多用した「デカルコマニー」という技法を使って制作され、フラクタル構造を表現していました。現在は「宇宙卵」をテーマにされています。僕の考えでは、具象と抽象との狭間で言語としての物の存在の扱いと戦っている感じがしました。
「売れる絵は描かない。」の宣言どおりに、アイデアを形にしていく喜びを感じながら絵と向き合っておられます。
若い頃浦野さんちで聞いたミルバに僕もハマりました。エンニオ・モリコーネの曲は今でも好きですわ。 貧乏生活自慢をし合いながらも、今だに捨てきれない、むしろそうありたい姿を語り合うのも楽しいひと時でした。 展示会は23日(日)まで休みなしで開かれています。浦野さんも会場にいらっしゃるはずです。どうぞ浦野ワールドをお楽しみにお出かけください。