このところ夕方になると鳥の大群がすごいスピードで空を渡っていく。ザワーッという不意を打つ音が先に聞こえて、暮れかけた頭上いっぱいに広がった鳥の群れが遠くの一点に向かって瞬く間に収束していくその光景は見事である。海中で撮影されたイワシの大群によるダンスを見ているかのようである。いくつもの群れがあって、数分のうちに何回かそのパフォーマンスを見ることができる。みんなでねぐらに戻っていくのであろうか。
その折に少し休憩するのか、電線に群れが留まっている光景に遭遇する。ほとんどが同じ方向に向いているのが不思議だ。

警戒心が強いのか、カメラを向けるとザッと飛び立ってしまう。
玄関を出たら扉の下に緑色の美しい小鳥が落ちていた。目の廻りが白い輪になっているので、メジロのようである。 家の玄関扉はガラスなので、間違ってぶつかったのではないかと思う。同じようなことが今までにもあった。 外の近くからは、仲間なのだろうかチイチイと鳴く声が聞こえてきた。 妙に気持ちに刺さる時間であった。