なくなってみて実感すること

　進物用の作品を作っていますが、そのパッケージに必要なものを購入しに廻りました。

　今までお世話になっていた紙器の製作所が連絡がつかなくなってしまいましたので、改めて探してKさんに依頼しました。で、今日受け取りに行ってきましたが、丁寧なお仕事をされていたのでとても嬉しく、これから長くおつき合いをしたいと思いました。

　奥様の勧め通りに全面に和紙を貼ってもらったのがきれいな仕上がりになっていると思います。　それに実家からもらったというリンゴをたくさんいただきました。早速夕食後にいただきましたが、ザ・リンゴといった感じに新鮮でおいしかった！大きさにもビックリ！
　包装用の和紙を求めて久しぶりに行ったお店では、ご主人が懐かしそうに迎えてくれました。姿勢も服装もきちんとされている人で、その所作も相変わらず丁寧で美しかった！老舗のテーラーの方の対応をイメージしていただければ。　なのですが、いつも店内にいらっしゃるはずの奥様が見当たりません。そして、昨年亡くなられたと伺いました。そのお話を淡々とされるご主人のこの一年間の心境を推し量ってみるうちに、生前の奥様の様子が思い出されてきて、とても切ない気持ちになってしまいました。　元気でよく気遣いをされる方でした。そうした奥様の器量がこのお店を支えていたのではないかと思います。僕の展示会のDMをお店に飾ってくださったり、応援をしてもらいました。そんな続々と思い出される事柄がとても貴重なことのように思われてきたのです。　日頃忘れているのですが、こうしていろんな人に支えてもらっていたんだなと、改めて思われました。