母屋の庭は、父が「常に何かの花が咲いているように」と植物を植えてくれたお陰で、次々と咲く花を楽しむことができる。
現在はボタンが咲いている。六つばかり開いているが、母はこの花の咲いている数を数えるのが毎年の楽しみのようだ。最近は目が悪いので、いくつ咲いているか僕に尋ねる。
なんとなくわかるような気がする。大輪の花のせいかもしれない。いくつ咲いているかを答えると、「たくさん咲いたねえ。」としばし感慨深げだ。 ツツジも咲き始めている。母によると「ムラサキヤシオ」と言うのだそうだ。 家の入り口付近ではコデマリが美しい。
3月のなんばの展示会ではこの花をよく使う。八方に開いてたわむ枝の流れが美しいと思う。