Y君が訪ねてくれて、一緒にあんずの里板画館へ出かけた。ハイブリッドの車に初めて乗ったんだけど、静かですねえ!ほんとに。
板画館では現在、杏まつりに合わせて手づくり展が開催されているので、きっと興味があるであろうY君を誘ったわけだ。焼き物作家三人と裂き織り作家に加え倉敷ガラスの小谷さんの作品がある、というので、絶対に外せない展示会だと楽しみにしていたのだ。
板画館の亭主は「民芸運動」を研究していて、同じ仲間と毎年この時期にこの展示会を開くのだ、が、小谷さんのは初めてだ。合わせて小林多津衛の書などを展示している。小林103歳(数えで、かもしれない)の「夢」という書は生き生きしていて美しい。103歳の夢とはなんだろう?とか、とても想像できない領域の心境に思いを至らせていた、が、無理だわ、とてもじゃないけど。すご過ぎる!
小谷さん(父親の真三さん)の作品と僕には、学生時代に吉祥寺の民芸品店で出会って心を奪われ、思わず購入したという経緯(いきさつ、最近これを「ケイイ」と読む人が多くなっていますナ。)がある。別の場所で二度目に出会った時に「あ!」と思って購入して、その後これらの作品の作者が倉敷ガラスの小谷真三さんだと知ることになった。で、我が家には小谷さんの器が3点ある。そのひとつが
このデキャンタ。 そして今日は息子さんの作品を購入できた。
けっこうヘビロテで活躍してくれそうな小ボウルである。「民芸」とかカテゴライズ(なんて英語があるのかな?)されないでほしいと思う。
北嶋君の挑戦は終わった。とても残念であったが、ぐずぐずとオリンピックにこだわっている(と捉える向きもあるだろうけれど)姿は素晴らしいと思った。選手としての終末に、自分の心と体を見つめながら長い間挑んでいたことに敬意を表します。貴乃花の横綱引退前のぐずぐずも好きだった。今興味があるのは、白鵬がどんな姿で力士人生の終末に挑んでいくか、だ。できれば、強さを保って優勝した後あっさりと引退していくより、ぐずぐずとして立会いに変化をするとか苦肉の策を加えたり思い切り当たってみたりまた猫騙しをしたりしながら勝てなくなってかっこ悪く引退していってほしいと希望する。そうなると僕は初めて白鵬を尊敬すると思うナ。たぶん。