昨年の「デザインコンペ」で対象となった「クロスロード」のクッキー3種が新ラベルで発売となりました。
クロスロードからファクスが届いて、22日から「ながの東急」でのイベントで発売開始されたことと、お店でコンペ応募作品展(全78点)が始まった(小中学生も来られるように3月末まで開催)ことが知らされました。
そこで早速しなの鉄道の屋代駅にある「ウェルカムステーション」で購入してきました。
いかがでしょうか? 僕は(正直に申しあげて)ショックを受けました。あまりにきれいに(と言うのでしょうか?)仕上がっていたからです。文字もパソコンの文字になっています。 携わった方々はご苦労をなさったことと思います。パソコンを使ったPhotoshop の勉強から始められたと聞いています。審査会のときもこのソフトの名前が飛び交っていました。指導者がいないと短期間で扱えるようになるのはなかなか難しいことだと思います。 こどもたちの原案のひとつですが、 こうです。この生き生きとした色や文字や形や勢いなどが命です。でも、これをそのまま使うわけにはいきません。商品として売り出すわけですから。で、さて、では、どう手直しするか?
問題は「デザインする」という意味の解釈が、一応美術教育を受けてきた人たち(実際に審査をしたのはタマビの教授やデザインクリエイターやタマビのOBやフラワーアーティストや切り絵作家や版画家などがほとんど)とそうでない人たちとではずいぶんと異なっているんではないか?ということです。 それともうひとつ。デザインしたこども本人が、でき上がった商品を見て「自分の絵と違う!」と思うか「きれいになってよかった!」と思うか、が問題でしょう。曲がった線が勢いを感じさせているんだけど、作者はほんとうは真っ直ぐに線を引きたかったのかもしれません。でもそういう技能がないから、ちゃんときれいな直線にしてくれてあるから嬉しく思うかもしれませんね。 何がいいデザインなのか?改めて考えさせられました。そして「きれいに仕上がったのがいいデザイン」だと思ってしまうように僕らがしてきたのかもしれないという反省もあります。勉強になりました。