シルバーのおじさんから電話があって、サクラの木を切るから取りに来い!と。僕が薪のストーブを使ってることを知っていてくれるからだ。
家からさほど遠くない千曲川の堰堤に毎年見事な花を咲かせる桜並木がある。この辺では「サクラ堤」と呼んでいるところだ。何年かに一度サクラの枝を切る講習会が開かれるのだそうで、今日はその日だったのだ。サクラの枝はやたらに切っていいものではなくて、この時期に切るのがベストなのだとか。先日は家のサクラも切ってもらった。
急いで軽トラで乗り付けると、サクラ堤には何十台という白い軽トラが集まっており、シルバーのおじさんたちが、たぶん、軽トラの数だけ集まって作業をしていた。先日お世話になった3人のおじさんたちが手伝ってくれて、太い枝を次々に荷台に載っけてくれた。隣町から薪を売る業者が軽トラ4台で来て、早い者勝ちで薪を持っていってしまう(薪ストーブを使う人が増えているので、薪の確保が困難になっているのだ。)と言って、おじさんたちはさながら「ティーム市川」になって協力してくれた。なんだか嬉しいような可笑しいような妙な気持ちになった。
家に帰って薪を降ろし終えた頃に再び電話があって、まだあるからもう一度来い!と。他の人に取られないように車でバリケードを作ってくれていて、またたくさんの薪を手に入れることができた。ありがたいことでした。