展示会ではお客さんからいろんな評価を聞かせてもらえます。そのことが前に向いて進む指針になることも多いのです。
昨日書いたこともそのうちのひとつです。
欧米人の方との会話では、「これは君の作品か?」「そうです。僕の仕事です。」という流れがたいていで、その後に必ず「Beautiful!」という言葉が付いてきます。で、「Thanks!」となります。今回の外国のお客さんは台湾のお嬢さん、中国のご夫婦ふた組、フィンランドの男性、フランスの男性2人組でした。フィンランドの方とは僕が唯一知っている単語を披露することでちょっと話ができました。もっともそれは彼が英語で話してくれたからなのですが。後になって「ニッカネン」とかジャンプの話をすれば盛り上がったかな?なんて悔やみましたが。そうそう、中国の家庭の電圧は220Vもあるんだってね。この会話は難儀しましたわ。
ところで、日本人の男性の方が突然「備前と琳派を感じる。」と言ってこられて、そういう感想は初めてだったのでびっくりしました。
そこで、
さっそく本屋さんへ行って宗達と抱一の画集を買ってきました。そのお客さんの言葉を深めに受け取ったわけではありません(たぶん直感的な感想だったと思いますから)が、ちょっとおもしろかったので、琳派と僕との共通点を探ってみるのも一興かな、ぐらいのことです。 抱一を選んだのは僕が好きだから。宗達は、直感的にバランスが僕好みだからもしかするとこの感じをお客さんが言ってるのかな?と思ったから。「光琳」もありかな?と思いますけど、工芸を比較しても直接的過ぎはしないかと敬遠しました。若冲の作品を思い浮かべて「琳派」という表現はしないだろうという判断もしましたし。 まあ結論なんて出ないでしょうけど、ここ(琳派)に連れてきてもらったのも何かの縁かなと思って勉強します。