朝起きたら家の前の道路に赤いコーンが置いてある。何か工事かな?「ピンポーン!」警察官が訪れた。「お宅の前の道路に人が倒れていて救急車で運ばれましたが、何か物音を聞きませんでしたか?」いわゆる<聞き込み>というやつだ。何も気づかなかった。道路やうちの壁に血痕が残っていて、事故か事件かわからないので調べているらしい。現場に行ってさらにいろいろと質問された。けが人の意識は戻っていないらしいので、原因は解明されないままだ。
現場はこの先。そこを写す勇気がなかった。これはコーンや進入禁止の黄色いテープによる規制線が解除された後に撮った画像。 今朝は地区の作業があったので、近所の人たちの間では当然ながらこの出来事のことが話題に上って、それらを総合することでいろんなことがはっきりしてきた。倒れていたおじいさんのことがわかったこと(僕は行き会ったことがない。)。その方の最近のこと。事件ではなさそうなこと。発見された時のこと。発見した人や通報してくれた人のこと。、、、こうやってうわさ話は広がっていくんですね。 作業が終わって帰ってきても、買い物から帰ってきても、現場検証は続いていた。10人以上の警察関係者が解明に臨んでいた。自分の家の壁がどうなっているのか後で見にいったら、刑事課と鑑識課のふたりが残っていて写真を撮っていた。最後に現場保存の協力を要請された。 朝から半日、大変な騒ぎであった。結果、シュールレアルな感覚だけが残っている。