卒業式のシーズンだったり引っ越しをしたり、と、何かと区切りを付けて新しい生活を始める季節である。粟佐区でも明日「定期総会」が開かれ、25年度の活動や決算報告と26年度の活動計画や予算書が発表される。ひと区切りである。
僕のような仕事をしていると、自分で区切りを付けて反省するということはなかなか難しい。年末や年の始めというのは、そういう意味でいいチャンスだ。自分の仕事上の特性として、展示会が自分を振り返る機会になるが、うっかりしていると自分に馴れ合ってしまい易い。だから、地域の仕事の上で区切りがあるのはめっけもんかもしれない。
ところで、過日広報部の引き継ぎをしたが、次年度の新部長がやたら不安そうだったことがおおいに気になった。昨年の僕もそうだったが、やりきる自信があったし展望もあった。彼が不安になっている原因が解決できれば、それは展望に変わるだろう。
で、その原因はたぶん二つあると思う。ひとつはサラリーマンであるが故の時間の拘束があって行事の取材が思うようにできないこと、だ。このことは新区長にお願いして、区長から彼に声を掛けてもらって具体的な役割分担で安心できるようにしてもらった。
もうひとつは写真や文章の編集ソフトを彼が持っていないので仕事を進める道具がないということだ。そこで、区の予算でソフトを買ってもらうように要望したが、いろんな問題が起こってしまう。新旧の区長や会計係を巻き込んでの話し合いがあったが解決しない。僕もパソコン専門店に足を運んでみたが無駄足だった。そこで僕の前に広報部長をやった人に相談したら、なんとか解決の糸口が見つかった。
その電話で知ることができたのだが、旧区長が心配してその前任者にこの件を相談してきたそうだ。旧区長はすでにノータッチとしてもいいことなのだけれど、放っておけなかったのだと思う。そこがすてきだと思う。次の人に安心してやってもらいたい、という思いは大切だと思う。これできっと新部長も自信を持って仕事を遂行してくれるだろう。