はぎあわせのフリーカップです。僕にとっては大切な基軸になっているシリーズの原点になる作品です。

なかでもこのデザインは最もシンプルでありそれによって自分で愛せるものです。
今年も作陶の中心に「はぎあわせ」シリーズを据えたいと思っています。アイテムは年々増えていますが、常に新たな感動のあるデザインを考えていきたいと思います。
一昨年京都での展示会の折に、お客さんに「市川さんの作品は洒脱だ。」と言われましたが、僕にとって嬉しい評価をいただいたと思っています。はぎあわせの作品では大切な要素だと思っていますから。
さて、今年は元日から本焼きが続いていますが、その中で織部の作品に表れている釉薬の表情に新たな方向性を垣間見た気がしています。

これはひとつの例でしかありませんが、陶の魅力であると思います。釉薬の研究に力を入れるという意味ではなく、いい器を作る上でさらによくなるようにするための姿勢を示してくれているように思うのです。何を言ってるのかわかりませんよね?いいんです、僕自身の姿勢の問題ですから。