粟佐区では年に4回、公民館を使って「あわあわサロン」という区民の交流の場を設けている。民生委員や長生会などの主催である。年齢制限も男女の別もないのですが、自然に高齢の女性が集まるようになっているのが現状だ。
今回は「紀英(のりひで)会」というボランティアで演芸を披露してくれるグループを招いた。
「おてもやん」だ。軽妙でなかなか粋だった。
「南京玉簾」の4人バージョンである。ひとりニューフェイスがいたようで、ちょいとテンポがずれるときもあるが、それも客と一緒にはやし立てる技でギャグにしてしまっているのがお見事。
ほかに「よさこいソーラン」(これは彼女たちの年齢を考えるとかなりハードな動きが続く踊りだ。)なども披露してくれた。
この会のスケジュールはかなり立て込んでいるようで、「忙しい!」と言っていた。衣裳も自分たちで作るそうで、おてもやんの手拭いの顔も自分たちで描いたそうだ。
たまたまこの会のリーダーは僕の知り合いで、彼女は演劇もやっていた。なにか楽しいことをやりたい人なのだ。そしてそういう人たちと一緒に楽しんでいる風だ。「忙しい!」には「楽しい!」が込められているように思えた。