昨日のことだが、一年に一回のお墓掃除の日だった。日を決めているのは、同じ姓で(古くは親兄弟だった家同士)みんなでお墓を作った家の人たちがお盆を迎える前に一緒に掃除をするためだ。
この「お墓掃除の日」が、なぜか覚えられない。毎年7日だったか5日だったか迷う。人によっては1日に来るのだと聞いて、自分だけではなかったのだと妙に感心する。「朝5時になったら家を出る」ようにと決められているのだが、僕の場合はこの「5」と日にちとがごっちゃになってしまってるみたいだ。去年も不安になって、前年のスケジュール表で確認した。今年はなぜか「5日だ」と妙に自信があって、お墓に行ってみて誰も来ないので初めて間違えたことに気づいた。
お墓のある菩提寺にはハスの花が咲いていた。

なんて美しいんだろう、と見るたびに思う。誰かが言っていたが、あの汚れたような水の中からどうしてこんなきれいな花が生まれるんだろう?

死生観とは別だが惹きつけられるものがある。