教え子から誘いがありました。と言うより、「こんなことやってがんばってますよ!」という近況報告も兼ねてでしょう。でも見にいきたい気持ちが強い。
いっとき脚本や演出の仕事から離れていたようですが、最近また始めることができて、毎年この時期になると知らせてくれる。

読者諸氏の中には知っている名前も載っているのではないだろうか。
昨年はふたつの上演を行ったようですが、僕は展示会の準備があって残念ながら見られなかった。そんな僕の都合も熟知している彼だから、「いつか観に来て下さい、気長にお待ちしております。」と書いて来た。気を遣ってくれているのがよくわかるから、応えたい気持ちもつのる。
彼は中学時代からこの方面に長けていた。なので、現在別の職に就きながらも諦めることなくこうやって力を発揮していることが嬉しい。
働きながら女優をしていた教え子もいた。偶然僕の知り合いのダンサーと同じ舞台を踏んでいたことが判明して、同じベクトルを持っていることの親しみを感じ合ったということもあった。
映画を撮っている教え子もいる。最近報告がないので心配はしているが、それぞれ事情があることは確かなのでこちらの勝手な期待を伝えるのは慎んでいる。
宮澤賢治の詩に「見よ桜には」というのがある。
見よ桜には
おのおの千の位置ありて
青々と日にかゞやけるあり
いずれにしても、輝きたいことを見つけた者は幸福である。