ご近所から枝豆をたくさんいただいた。とてもきれいだからお店に出してもいいくらいのやつだ。
ビールのおつまみに!ということなので、しかたなく現在そのとおりのシチュエイションでいただいているところだよ。

豆を枝からむしっていると、こんな作業はほとんどやったことがないくせに昔懐かしい気がするのはなぜだろう?
そういえば昔はどこの家の田んぼにも畦(あぜ)近くに枝豆というか大豆を植えていたものだ。乾燥した枝の部分は、冬になると火の焚き付けになった。火をつけるとメラメラとよく燃え上がるからだ。
小学校や中学では石炭が燃料のだるまストーブだったから、「ストーブ当番」の朝はこのマメがらを母親からひと抱え受け取って手からぶら下げて登校したものだ。一年生はまだ火をつけられないから、上級生がその役目となる。チビたちに「早く、早く!」とせがまれるからこっちは焦る。やっとの思いで火が石炭に燃え移ると、先生から「君は将来立派なボイラーマンになれる!」と太鼓判を押されてまんざらでもない気持ちで自分の教室に向かったのである。
うまい枝豆であった。