今年もササユリが咲きました。

この花が咲くと少し切ない気持ちになります。というより、申し訳ない気持ちというのかな。
知人がCDを出すというのでカバーデザインを友人のイラストレイターに依頼しました。友人も僕の知人ということで無理をして仕事してくれました。この知人のためにはほかの友人のイラストレイターにも無理をお願いしました。母はこの知人のために「笹百合の風情にも似て風遍路」という俳句を詠みました。彼が小説を発表するときには題字も書いてくれました。本を上梓するときには断ってくれと言われたけれど題字に使ってしまいました。みんな本来の仕事ではないのでほんとうはやりたくなかったんだと思いますが、僕の頼みだということでやってくれたわけです。母は今でも悔やんでいます。
こんな思い出があるので、今でもササユリを見るとみなさんに申し訳ないという気持ちになります。