庭のモモが紅くなってきました。
見事な色でしょう?でもうまくないんですよ、家のは。
京都の展示会用のお花を採りに山へ出かけました。展示作品に花入れがありますので、展示会のときにはお花が欠かせません。
この時期に山に入るのは久しぶりです。家の庭に花が少ないので山へ探しにきたわけですが、予想通り山にも花はあまり咲いていません。ヒメジオンくらいかな、たくさん咲いてるのは。軽トラで山道を登っていきましたが、視界には緑色しか入ってきません。白や黄色の小花がたまにありますが、水揚げが悪いので生けるのには向いていません、ので、残念ながら無視。
いつも手に入るもので展示に使えるのが蔓です。掛け花入れには必需品ですね。
山にはいろんな種類の蔓がありますが、全部使えるわけではありません。大き過ぎてえげつない感じのものもありますからね。クズはその典型です。細工に使う人もいますが、乾燥すると形が変形して縮みも激しいのであまりよくないようです。僕がよく使うのは下のものです。
上のT字形のがアオツヅラフジ。秋にはブドウのような青い実をつけます。よく見るとすでに小さな粒が付いていますね。この葉っぱを見つけるとなぜかこころが踊ります。すてきなお嬢さんのようです。秋にまたお会いしましょう。
下の左側のが五枚葉のアケビです。右のは三枚葉のアケビですが、蔓細工には使えますが葉が大きくて生けるにはスケールが大き過ぎます。これに比べると五枚のアケビは蔓が繊細で、細工するにもいいですし、生けるにも適当な大きさです。あとは葉がハート形をしているオオツヅラフジも使います。これはけっこうどこでも見つけられます。
(つづく、いつか?)