上田創造館の陶磁展へ向けて、今器作りの真っ最中だ。いくつかの成形は終わっている。乾燥の途中でひびの入ってしまったものもふたつある。また作り直しだ。
僕のブースを担当してくれる華道家との話し合いの中で、この土日に華道展があるので見てほしいと言われたので、同じタッグを組む方の作品を知ったり考え方の一端がわかったり感じられるいい機会であるし、見にいった。

会場は上田市の「文化センター」である。作品同士の間隔が狭い気がした。参加人数もそれほど多くないのだが、会場が狭いのだろうと思った。
パンフレットに載っている会長さん(上田華道協会の。)のご挨拶によると、今まで上田市の文化祭に若い人が参加できていたがその機会が無くなったので特別にこの展示会を持った、ということだ。人数が少ないのはそのせいか?

お花のいい感じがいい感じに生けてある作品もいくつか見つかった。僕は奇をてらった造形のためにお花を犠牲にしている作品は好きでない(自分自身では新しい形を探す仕事をしているのだが)。お花が好きです!という感じが好きだ。
こうして華展をみていると、なんとなくお花を生ける時の作者のこころが感じられておもしろい。コーディネートする花とは明らかにちがう気がする。今回はいろいろな流派が混じっているのでそれぞれ個性的な生け方があってそれもおもしろい。
先日横浜の展示会のときに、上の階の会場で華展があった。尼寺で野の花を生けることから始まった流派のお花だった。家元のお花はさすがだと思った。お弟子さんたちのいいお花もいくつか見つけた。お花が生きて、何かを語ろうとしている感じが伝わってくるものもあった。
陶磁展での花と器のコラボレーションは陶作家と華道家とのコラボレーションである。今ある力のベストで臨みたい。楽しみである。