今年一年、大変な思いをした一年でしたね。大地が揺れるという恐怖が、海が生活も歴史も人もあっという間に奪っていくという怖れが、生きていく力を鈍くさせるほど不安な心地を作り出しました。それでも生きていくには何が大事なことなのかを考えさせられました。
後ろを振り返らずにはいられない気持ちから救われることは幸いだと思いました。ましてや、前を向いて生きていけるということは何をか言わんや。
「物の中に全てがあるわけではない」ということはよくわかっています。
ところでみなさんは新しい年を迎える準備はできましたか?
家は玄関に松を飾り、

正月用の軸をかけ、

花を飾りました。
物を置いてしつらえるという行為を通して気持ちを表し気持ちを作ります。やっぱり物ってなくてはならないものですね。(でも、こうして当たり前のように物を整えて春を迎える準備ができたことが実は当たり前のことではなかったんですよね。)
そして物には象徴というものだけでなく、思い出も宿っていますね。さらに、僕たちのように物を作り出す行為をしている者は「意味するものと意味されるもの」のことを考えていかなければなりません。
でも、「平和ボケ」してしまっている自分には、なかなかフォーカスしきれないところが正直に言ってあります。整理しきれないことはたくさんありますが、ぶれないものを持っていたいと思います。
反面教師をお得意にしている人を見て反面教師の生き方はやめようと思う。それよりまず行動する人にならなくては。
というわけで、今年多かれ少なかれ関わっていただいた人に感謝をこころで表して(ここで形にしましたから)今年の締めといたします。
みなさんよいお年をお迎えください!