横浜での展示会の最中に山ノ内のクリスタルテラスでの展示が終了しました。で、今日はその作品を引き取りに会場に行きました。
陶の作品を3点展示してあったのですが、そのひとつが壊されていました。「船を軽くする」という作品の和紙の部分です。

みなさんが見てもショッキングな画像でしょうね。
いろんなことを思います。誰が?ということ、どうして?、どんな気持ちになった?、なぜ知らん顔?、、、。せめてすまなかったという気持ちを伝える努力をしてくれれば、と思います。でも、顔のない誰かのその気持ちがないために一方的に嫌な気持ちにさせられ、嫌な想像をさせられてしまう。
主催者は「泣き寝入りをするしかない。」と。
この和紙は、今はもういない新潟の和紙作家Tさんに漉いていただいたものでした。若くして病気で亡くなられたのですが、制作の過程に僕も浅からず関わらせていただきましたので、とても思い出のある和紙なのです。
物はただ物なのではなく、人の手を伝わったことで思いがこもっているものなのだとあらためて思いました。
そしてまた物は壊れていくものでもあります。
この作品をどうしようか?思案中です。