7月も下旬に入って「大雲寺の蓮は今年はもう終わりかなあ、、、」と忙しさに紛れて見に行けなかったことを悔やんでいたら、今日の信濃毎日新聞に「咲き始めた」との記事が出ていたので、小躍りしながら見に行きました!ちょうど素焼きした窯がまだ冷えてなかったし、ね。
記事によると、住職のお話では平年より10日ほど遅いんだとか。な〜んだ、心配することなかったんだ。まだ間に合うよ。来月の上旬までは見られるんだって。みなさんぜひ訪れてください。見事な蓮の姿が見られます。

睡蓮と違って、蓮は葉も花も立ち上がっていますからなんだか怖い感じがします。

まだまだほんとに咲き始めですね。
近寄って見てみると、そのピンクの花びらの美しさはさておき、花芯の部分はえも言われぬ清らかな黄色なのです。この世のものとは思えないほどの汚れない美しさです。

毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)、釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来や菩薩様などが蓮の花の上におわしますお姿をイメージすることも難くはないですね。特に西方浄土の阿弥陀様 や観音、勢至菩薩の脇侍とともにいらっしゃる様子はわけなく想像できます。芥川の「蜘蛛の糸」も思い出しますか?
昨日尊敬する原田芳雄兄が亡くなりました。学生の頃に(大学で銅版画を学んでいた頃ですが)、ラジオを聞きながら(当時、テレビを持っている学生は贅沢でした。ステレオ(という言い方も古いですね)も同じく。)メゾチント用の版を作っているときに、たまたま原田兄の話を聞いていていたく感動したものでした。その感動を忘れないためにメゾチントの作品を作りました。当時のホームラン王「王貞治」のフラミンゴ打法のポーズの一瞬です(わかる人にはわかりますよね!)。それから就職してからの職員文集にも「原田芳雄讃江」と題してオマージュも書きました。懐かしいです。
こうやって過去を語る拠り所をなくして、それでも生きて、まだ青春なのだと思っています。