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先日、須坂市で「木口木版(こぐちもくはん)」のワークショップがありましたので迷いなく参加してきました。
その前に、木を「板にする方法」について一席。 木を板に切る方向は二通りあります。木目に沿って(平行に)板にしたものを「板目(いため)」と言います。たいていはこの切り方で、天井板とか腰板、外壁の下見ばりの板、棚板などがそうですね。木の生長する方向に切るわけですから長い板ができます。しかし長い方向の曲げには強いのですが、床材に使ったりすると反りがきたりし易いですよね。そのムクの板目の弱点を補ったのが「プライウッド」です。ベニヤ板やコンパネなどの集成材ですね。最近はプライウッドの曲げに対する強さを応用した家具もできていますし、集成材はいろんな場面で使われていますね。小学生のときにやった木版画はシナの木を使ったシナベニヤに彫刻刀で彫りましたね。 それに対して木目に垂直の方向に切る方法(年輪が見える)の面を「木口」と言います。木の太さしか板になりませんから大きな板はできません。しかしながら、繊維を断ち切る方向に切っていますから肌理が細かいのです。山桜や柘植(つげ)や楓(かえで)など堅くて肌理の細かい板はプレスにも強いので、板目を使うより繊細な表現にむいているわけです。最近は木口の集成材もあります。 話をワークショップに戻して、、、 先生から最初に板をもらって彫りの練習をしました。「ビュラン」という道具を使って彫ります。この道具は銅版画でも使います。「エングレービング」という技法です。紙幣の模様や顔などをよく見てみると細かい線と点でできあがっているのがわかると思います。胴の板をピカピカに磨き上げたものにビュランで細い線や細かい点を彫っていくやり方です。彫ったところ(溝になりますね)にインクを詰めて紙にプレスして印刷します。 木口木版ではローラーを使って薄くインクを載っけていきますので、銅版画とは逆に彫り残したところが黒くなるわけです。 彫りの練習をした板(彫ったところがわかるように、最初に板に墨を塗ります)と小さな作品にした板がインクで黒くなった状態。と、ビュラン。 ふだんは立体の作品を作っていますから、どうしても頭がそういうふうになっちゃってます。そこでいきなりピカピカに磨かれた板が登場しましたから、絵をどう組み立てていったらいいか迷ってしまいました。先生が「練習」と言ってくれたのは救いでしたね、気が楽にできました。 紅茶とバウムクーヒェンでブレイクしたりしてみんなで楽しくできましたよ。 先生がいろんな種類の紙を用意してきてくれましたので、刷りをたくさん試すことができました。うまくできたものははがきに仕上げたいと思っています。 みなさんの作品です。やっぱりみんな個性がちがいますね! 僕の今回の絵は「ぐるぐる紋」を基本に作りました。陶の仕事でもこの紋様をよく使います。技法もデザインも、使えるものは手持ちの(使い慣れた)ものの中から使われるんだなと思いました。うまく説明できません、すみません。 そうそう、会場は古い民家に手を入れたお店の二階でした。「ヤンネ」という楽しいお店です。この時は何人かの作家さんが紙を使った封筒や置物などや版画やイラストレーションなどの作品を並べて販売していました。陶器や木工品もありましたね。いい感じです、お立ち寄りください!
by cer-labo
| 2011-04-26 18:40
| 形のこと
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