千曲川の河川敷にあるりんごの木です。

逆三角形ですね。ふだん僕たちが普通に見る木の形とは違いますね。つまり上の方が平らになっています。下の方は根から幹に続いていますから一本になっているわけで、三角形のひとつの頂点になっているのは当たり前ですよね。
それにしても何だか変ではないですか?この形。
幹から枝が分かれている部分(Yの字の中心みたいなところ)から地面までがみょうに近い(幹が短い)と思いませんか?それに枝の上の方が平らだし。
そんな形になったのは、ひとつにはりんごを育てたり収穫したりする作業のし易さと関係があるようです。りんごのなる位置が高いと作業が大変ですね。高いはしごや脚立を移動させながら枝を剪定(せんてい)したり受粉させたり袋掛けをしたり収穫したりしなければなりませんね。なので「矮化(わいか)」と言って木の背の高さを低くして全体を小さくしています。薬によってそうすることもあるようですが、、、ちょっと幹から枝が分かれている部分に注目してください。不自然に見えませんか?これは接ぎ木(つぎき)してあるからなのです。台木(だいき)の低い部分に接ぎ木しています。
それから枝の上が平らに見えることですが。これはもう太陽の光のことを想像してもらえばわかっていただけますよね。
というわけでりんごの木を横から見ると逆三角形に見えるんですね。
どうやら僕の知る限りではプルーンや桃やなしもそんな感じになってるみたいです。
今回はなんだか理屈っぽくなってしまいましたが、形ってその成り立ちに理由があるみたいです。で、僕も形を作り出すときに理由がほしいと思ってます。