お盆が終わった。
家のあたりでは8月13日にお迎えにいき16日にお墓へ送っていく。地方によっては15日に送るところもあるとか、菩提寺の方丈さんに最近聞いた。もちろん7月に盂蘭盆会をするところも。
お寺までの道を盆提灯を掲げながら先導する。道すがらこの時期に咲いている花を今年も見つけた。同姓の人たちと言葉を交わす。手桶に水を汲みにきた人たちとも挨拶をする。関わりのあるお墓にもお線香を手向ける。会ったことのないご先祖様のことも想ってみる。家族の無事のお礼とお願いもする。
迎える前に花やお線香や蝋燭を揃えておくのもいつからか自分の役割になった。仏壇を清め、手前に蓮を模した丸ナスやお供え物のおそばやお菓子やお花や木魚などの用意も。床の間には聖観音図の掛け軸を掛ける。そんな準備をしていると自然に先祖を偲ぶ気持ちになってくるのだから不思議なものだ。
お世話になっているギャラリーの方(僕より年上です。)が年末までにお店を改装するのだという。いつまでお店を続けられるかわからないけれど、民芸中心の品揃えから違う新しい感覚の商品を扱うお店にしたいから迷いを捨てて思い切って店構えから変えるのだと。
このことは少し前からお話を聞かせてもらっていた。で、その勇気ある決心は、僕に少なからず影響を与えてくれた。僕もチャレンジをする。やってみたいことはやってみればいいじゃないか!という単純な思いに躊躇いなくさせてくれるできごとだった。
想えば高校生時代に徹夜して「見るまえに跳べ!」という小説を一気に読み切ったじゃないか!なんてことも思い出した。
土の可能性を探る仕事は続く。