まいった、まいった!素焼きの作品にひびが入っていた。それも9点も、である。上田の陶磁展に出す作品なので困った。こんなこともあろうかと多めに作ってあったのだが数が足りない。少し生き残った物があって、指をくの字に曲げてコンコンしてみると「大丈夫」の音がしたが、本焼きしてみなければわからない、と疑心暗鬼に陥っている。それに、これだけでは展示で出したい感じが出ない!
で、どうするか?
もう一度作り直すことにした。間に合わないかもしれないが、一応作る。で、同じ物を8点作った。これがひと窯の限界だからだ。
ひびの入った原因は、焼成や冷却の時間を短く急ぎ過ぎたからかもしれない。小物の時と同じように扱ってしまったのがいけなかったのかも、だ。だから次は気をつけよう。
しかし、窮地に陥った時の解決方法をすぐに見いだせたことを、ま、ほめておこう。やきものをやってると失敗することは日常茶碗蒸しだから、ショックなんだけど前に進むことを身につけた。お気楽なんかもね。みなさんもがんばって!「ピンチはチャンス」かも。松井君もがんばっている。