タイトルとは無関係なんですが、、、以前の記事「なんだろう」に関してですが、あのピンクの花について何人かの方からお返事をいただきましたのでご報告申しあげます。
「ナツズイセン ヒガンバナ科」詳しく教えていただきましたが簡単にしました。この名前が正式名称だということです。お返事をくださった方、ありがとうございました!即答いただき、ものを知らないことに恥じ入りました。
さてさて、今日は友人の版画家「岡澤加代子」の作品展「このかたちたち 夏」が地元で開かれているので行ってきました。その展示の様子をどうぞ。
日本家屋の落ち着いた光の中で、作品たちはそのエネルギーを確かに元気に放射させていました。作品はイーゼル(画架)に載せられていたり、階段の途中にさりげなく置かれていたりしています。
岡澤さんは木口木版の作家ですが、シルクスクリーンも手掛けますので、その技法を使った手ぬぐい作品も展示されています。いずれも彼女の作品(彼女自身をよく反映するものとして)には違いないのですが、僕は木口木版の作品を見つめ続けていようと決めています。手ぬぐいのデザインは彼女のセンスの豊かさをよく表現していて魅力があることには違いないのですが、木口木版の作品に対する姿勢は「挑んでいる」ということを感じさせてくれるからです。
その中の1点を購入しました。(展示中なので手元にはまだないのですが)彼女の今までになかった感じがある気がしたからです。そこのところは本人に聞いてみたい気がしますがね。20日に手に入ります。楽しみです。
ところで、この「蔵し館」というのは千曲市の文化施設のひとつで、作家の活動発表の場のひとつになっています。千曲市の指定の管理団体が企画する展示やイベントを開催しています。僕も以前に個展を開催させていただきました。
幕末から明治にかけて、北国西街道のこの稲荷山宿(いなりやまじゅく)は日本の生糸の輸出の動きの一端を担って繭や生糸の集散場として賑わいました。その中で製糸を営んでいた「松林邸」を修復したのが「蔵し館」です。その後質屋もしていたとの情報もあります。で、商家ですから大戸にあるくぐり戸を抜けた土間の横には板の間が続いていたりして、昔の商家の面影を想像できるように残されています。
この邸宅全体の空間は不思議で、どんな作品でも受け入れてくれます。昔の生活用品はもちろん、鉄のオブジェも陶も版画もステンドグラスも。
僕はこの中庭を臨む縁側が大好きです。四季折々の木々や花々が織りなす小さな風景が素直に心に入ってくるからです。これらは蔵し館にお勤めの何代かに渡る人たちの日頃の手入れのおかげです。